春の泥

2022/02/14
2022/02/14 TETSU

春の泥

ライブステージという形で演奏することから遠ざかったこの2年。自分がそれまでどこで何をやってきたか、忘れてしまいそうになるくらいの時間が経ってしまっておりました。そんな中、こうちゃんからのお誘いで、お花とダンスとのコラボレーションのステージを行いました。

代官山「晴れたら空に豆まいて」で行われた『春の泥』に出演させていただきました。

ぬかるみはやがて芽吹きの予兆 命の営み、
地球の鼓動 人のあはれは花に在らず ただ咲き、
落ちる花 さても人の心は煩わしく 現世(うつしよ)に縛られ、
常世(とこよ)を想う
雅な調べを奏でる箏の音はいつしか時空を開き、
花木の魂は空間を濃密に埋め、刻一刻変化するその刹那をたゆたい舞う。

箏/ピアノ、舞、花が織りなす陰陽の心象風景に酔いしれる夜。



ダンスは舞踊団Baliasi(バリアージ) Chie Noriedaさん、Nana Watanukiさん。お花は、華道家のMario Hiramaさん

この日は六段と春の海、そして月宵曲からGratiaと夕顔をやりました。夕顔はちょうど10年前、月宵スタート当初に作った音源。そのときおぼろげに考えていたことを、10年経って形にできたことがとても嬉しいです。

そして池田浩一さんの立てたお茶をいただく時間、それはそれは贅沢な一夜。こんな愛おしい夜は久しぶりすぎて、なにか違う世界に来た様な感覚すら覚えました。

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