2019春 in 高知

毎年恒例の高知出張。今年で12回目を数える、国士舞双さんの制作セッション。
空港についた時は土砂降りの雨が、いつのまにかあがって青空に。これ幸いといつものお酒を調達に帯屋町からひろめへと向かいます。

ちょうど春休み真っ盛りで、お昼から酒盛りも真っ盛りなところがさすが高知です。

途中寄ったスタバのお花見情報は車がないと行けないところみたいなので、私は中央公園に一つどっかんと咲いていた桜を見つけてぱちり。

「自由は土佐の山間より出つ」というのは高知県のシンボル的な『県詞』らしい。"自由"を意識せずに自由であることはとっても幸せなこと。よさこいの自由性も、そんな県民性が育てた無形の文化ですよね。

そんな自由性をやたら楽しんだ昨年の国士が、果たして今年はどうなるのやら。すこしハラハラして、ドキドキしてまた夏を待とうと思います。

帰りの空港で少し時間があったので、いつもの帽子パンと初トライのミレーアイスもなか。古くからのものと新しいもの、よきかなよきかな。

そして時代は平成から令和へ。新しい時代が、またどうか平和で輝かしいものになりますように!


2018 高知よさこい

私にとっての2018年の高知の夏、一言で表すなら「無欲」。状況に合わせて自分ができることをやる。

丹精込めて作った曲が高知の舞台で初披露されるその状況が嬉しいので、踊り子さんの笑顔や勇姿、そして沿道のお客さんのリアクションを静かに眺めてるのが好きなのですが、今年は出音を確認して少しでも良い状態のサウンドになるよう走り回って、地方でこれまでなかったくらいお客さんを煽っていたら、いつのまにか終わってましたね。

今年は6チーム。ぞっこんと華舞鬼蜂以外のPAさんとは初顔合わせになるので、ご挨拶してちょっとリクエストさせてもらいました。エンジニアの皆様、的確に対応していただいてありがとうございました。

全国大会で鬼蜂の皆さんに「今までで最高のボーカル曲」と言ったのは本当で、でもその後言葉足らずで「そんな曲ができたのはこのチームのおかげ」って本当は言いたかったのです。これは、私の作るよさこい曲全てがそう。曲にはチームの歩み、メンバーさんの言葉、歌ってくれる人、意識、想い、気持ち、記憶に残る全てが音となって生まれます。だから、あるチームで成功したのと同じことをやっても成功するわけではない。

昨年あったことが今年花開き、そして来年につながる。またそれを仕掛けに行く。それがよさこいの面白さだと、10年やってわかってきました。

去年の波乱の4日間に比べると、とても落ち着いて仕事した感のある2018年。そして国士は後夜祭も踊れて良かった、本当に。代表をディスりながら持ち上げる千賀さん、このパワー感が来年どうなっていくのかも、また楽しみです笑。

ありがとう、また来年。


ぞっこくし 2018

年末の紅白歌合戦に引き続いての、こんどは新春よさこいコラボ演舞。東京ドーム恒例の「ふるさと祭り」のスペシャルイベント。ふるさと祭り10周年記念もあり、ぞっこん町田&國士舞双合同のステージ演舞を見せてくれるというので、馳せ参じてきました。

イベント自体は前日土曜日からスタートしていて、屋外の演舞をやってから夜〜当日早朝のリハーサル、さらに極寒の屋外演舞をやった後、日曜夜の本番。どう考えても、みんな体力的に相当厳しい状態でのステージ。聞けばランスルーも満足に時間とれなかったというような中、全くそんなことを感じさせることない物凄いパワーあふれる演舞を観せてくれた踊り子の皆さん!

それは本当に本当に素晴らしい演舞でした。

国士は高知からも駆けつけていたり、ぞっこんKIDSもいつも以上に元気でね。そしてもちろんフラフ隊のフォーメーションの凄さと迫力!よさこいパワーをこれでもか!と感じられる30分は、自分にとっても改めて感じるものがありました。

初めてぞっこん町田さんの楽曲制作の話が出た時、その頃はまだ複数チームをやる前で、何よりずっとお世話になっていた国士のみんながどう思うだろうなぁというのは確かに気になりました。それから丁度5年経って、自分にとっても思い入れのある2017年の2つの演舞が、こんな形で一緒になってくれて、2つのチームの100人が一つになってステージを作っていて、これ程やってよかったという瞬間は滅多にあるもんじゃないよね。

横に座って観ている方が、みんなのパフォーマンスひとつひとつにどよめきと歓声をあげるのが嬉しかったり、演舞終了後、直接お客さんから「本当に観にきてよかった」とお声がけ頂くのもそりゃそうだろうって、100人とは思えないすごい存在感とパフォーマンスでした。そして国士のフィナーレで、ぞっこん幕で波を作り出す演出には、完全にやられた。全くどんだけ泣かせてくれるんだ「ぞっこくし」。

よさこいが生むパワー、そして人に与えるパワーというものを改めて伝えてくれたぞっこん町田, 國士舞双に関わってくれている皆さま方、そしてコラボのきっかけをいただいたふるさと祭り関係者様、大変ありがとうございました。大成功おつかれさまでした!!


↑ぞっこんのみんながカツオ持ってて、国士メンバーがぞっこんポーズをしている素敵写真w そして陸路、自走して高知に帰るメンバーさん気をつけてね!


國士舞双歴代演舞 2013-2017

前回、5年目の節目にまとめてから、はや5年。つまり10作目となるわけで、やはりここはひとつまとめておかなきゃと!

2013年 「ええじゃないか」

Isn't it Great?

https://www.youtube.com/watch?v=9QpegksXdYA
本祭 : 地区競演場奨励賞
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2014年 「半纏着たかった」

Wanna Wear Hanten

https://www.youtube.com/watch?v=o-Ya-D4budA
本祭 : 地区競演場奨励賞
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2015年 「國士の花火だよ!全員集合!」

Join in Kokushi's fireworks

https://www.youtube.com/watch?v=cp36rLdwLk8
本祭 : 地区競演場奨励賞 / 後夜祭 : 武政英策賞
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2016年 「國士のよさこい!よさこい!」

Kokushi's Yosakoi Yosakoi

https://www.youtube.com/watch?v=OfuZSFXq_fk
本祭 : 銀賞
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2017年 「一本釣り」

One-hook fishing for bonito

この「一本釣り」。踊り子、そしてスタッフ全員でお客さんと一緒に楽しむよさこいエンタテインメント。今年の作品は、チーム一丸となった「国士よさこい」の真骨頂です。一方でこれが高知の賞を逃した初めての年ともなりました。国士が高知のチームである以上、高知の地元のひとに愛されるチームであって欲しい。その気持ちと意味合いを噛みしめるいい機会となったなぁと思っています。

さぁ、つぎの國士舞双がどこに向かうのか!どうぞご期待ください。


10年目の高知の夏

2008年に初めて高知の夏を知ってから10年目。今年は何が起こるだろうとワクワクしつつ、国士舞双 / ぞっこん町田 / 華舞鬼蜂 3チームに帯同させていただきました。

鬼蜂はリアルに海賊団。曲もパイレーツ的なやつからのハードロックに仕上げたんで、メチャクチャかっっこいいよっ。地方で煽りもやっております。本祭2日目の追手筋にも登場して、外人さんもめっちゃノってくれてて嬉しかった。(そういえば、いつもより高知に外国人のお客さんを見かけた気がする。)全国大会最後の追手筋は、ぞっこんと並走。いい光景を見せてもらいました!

ぞっこん町田は火の鳥がテーマ。火の鳥っていうたら手塚治虫さんを意識しないわけにはいかない。あのハイパーウルトラ無限大に広がるイマジネーションの世界をよさこいとしてどこまで観せられるかという挑戦。そうして迎えた初登場の前夜祭ステージでお客さんにどよめきを起こしたのは、今回一よかった!それをやりたくてやりたくてこの壮大なテーマに取り組んだので、狙い通りバッチリハマった時はうぉう!ってなった!音響も意図通りに出ていて、国士で10年かけてトライアンドエラーを繰り返した成果だなぁと感無量です。

そしてその国士。私自身が、みんなの踊りをそっちのけで、地方からお客さんを釣り上げていたので、今年はまったく写真が無いwww そんだけ楽しかった!裏方の自分がこんな楽しませてもらっていいのかってくらい楽しかったよ、ありがとうございます笑。

そうそう、菜園場で国士→ぞっこん→鬼蜂と堂々3チーム並んだのも、でっかいサプライズでした!最高の時間を過ごさせてもらえて幸せです。

そんな楽しさ絶頂の3日目の夜。みんなが想像した結果とは真逆の事態が国士を襲いました。結成から初めて、受賞を逃すという事態。4日目が無く、来年の前夜祭が無いという事態。

その後の打ち上げに向かう足は重かったのだけど、会場に入った途端、見たことない盛り上がりになっていてね。そして新規の踊り子さんが徹夜で作ったという今年のムービーの内容の濃さは圧巻で、まさかこういう境遇で流れると思って作ってないだろうけど、そのおかげで私も含めたくさんのメンバーの心を救っていました。

「一本釣り」国士というチームにぴったりのテーマそのままに、作品全体が躍動していた今年。最初のフリ見せから最後の練習まで、踊っているみんなの顔を見てるだけで自然と涙が出てくるくらいに、ずっと感動させられていました。それは、作りながら頭に描いていた光景そのままが目の前に広がっていて、メンバー全員が一つになって作ってくれていたから。メンバーさんもガラッと入れ替わったこともあって、練習も大変だったという話も聞いていたので、それだけに、無冠という結果がどれだけ厳しい状態か。

毎年安定して、楽しいものを仕掛けるには、ベーシックな部分とサプライズポイントとのバランス感をプロデュース側が共有しないといけなくて、そこがもしかしたら今回甘かったのかもしれません。他にも何故ダメだったかというポイントはなにかとあるでしょう。

一方で、自分たちにしかできないことをやるというポイントでは、過去最高に安定してハマっていたわけで、そこはきちんと次に繋げないといけない。やっぱり10作品も超えて、そろそろどっかに落ち着かなきゃというのと、それでも新しいものに振り切るっていう両方を国士は追求していくことになるのだろうね。

そこのラインをどこに持ってくるか、その舵取りを誰がやるのか。そもそも何をやりたかったのか。

打ち上げ終わって、明日がないと知って、まだ踊り足りないみんな。

そして、カツオを背負って早くまた漁に出たいインスト。

国士のみんな最高に楽しかったよねー!それをもってまた次に進みます。来年のオペレーションはどうやっても厳しい状態になると思う。その中で、新規のメンバーさんがくれた言葉『来年もやります!』という言葉は、希望の光です。一人一人の想いが熱ければ熱いほど、燃える炎となってチームに想像以上のパワーを与えます。よさこいってそういう祭です。


2016 國士舞双 10年をありがとう

坂本龍馬さんの誕生日を祝う、秋冬の高知よさこい祭り『龍馬生誕祭』に行ってきました。

今年の11月15日は平日。夕方ごろから、高知城の天守閣が色づいて、衣装を着た踊り子さんが集まってドーンと音が鳴り始めると、そこにはよさこいの演舞場が出現。あちこちでチーム同士の交流がみられたりするのも、夏を終えてもまだ楽しい時間を共有したいという、そんな皆んなの雰囲気を感じます。

わたしはといえば、皆んなの踊りを楽しみながら缶Beerをプシュッとした後、お寿司屋さんで生の穴子というものに出会えまして、これまた至極でした。
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さてお祭りが終わって早々に、国士チームの面々と来年に向かってのお話。今年結成10周年のメモリアルイヤーとなった国士舞双。そんな節目も軽々と粋に飛び抜けてって欲しいというイメージで作った2016年の曲は、いまの国士にとってもよく合ってて、踊り子さんもその表情をよく捉えて作ってくれて良い作品となりました。

一方で、ここしばらくずっと気になっているお祭りと音楽との関係。今のよさこいは音楽に寄りかかる度合いが余りにも大きくなりすぎているところがあって、それが画一化の理由の一つでもあるなぁと。ほんとのほんとは、手拍子一つで踊っていられるくらいの、そういうバランスが最強にカッコイイと思うのだけど、今のフォーマットでみんなが求めるよさこい祭はそういうものではないということが、続ければ続けるほどハッキリしてきたこの数年。

国士でも毎年いくつかの実験と回答に従って、曲のラインを引いてきました。そんなチャレンジを続けさせてくれたチームに大変感謝しております。そのチャレンジの末に得た結論は『とらわれないこと』。自由な世界にここからもう一つ踏み出していくってことが結局一番大事で、それがなければ新しいものは生まれてこない。国士はその先頭に居続けて欲しいと、そんなことをミーティングをしながら思ったのでした。

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年を経るごとに作品を提供するチームが広がっていて、その弊害があるとすれば、どうやって楽しませてやろうっていう企ての根本が薄まってしまうこと。

お祭りは楽しんでこそ!コンクールでもコンペティションでもなくフェスティバル。高知から生まれたこのお祭りの根っこは、ソーラン・うらじゃ・どまつりといった全国のお祭りでも、一番に守らなきゃいけないと思うのです。

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よさこい楽曲オーダーについて

私がよさこいの楽曲を制作するのは、もちろん仕事だからなのですが、それ以前によさこいは「祭り」。日本全国各地、人と人とのご縁だと思ってやらせていただいております。

ここ最近、来年の楽曲についてのお問い合わせを新規チームさんからいただいておりまして、大変ありがたいことでございます。

オーダーされる方としては、どうしても予算とスケジュールが気になりますよね。しかし作る方としては、引き受けたからにはどうやったらチームさんに満足してもらえるだろう?というところがポイントなのです。

音楽制作には値段はありません。

では何が値段を決めているか。それはかける手間暇、すなわち時間です。15人のチームと150人のチームとのどちらがよさこいにかける情熱が高いかなんて、分かるわけないです。ただ、人数が増えるという事はそれだけ下準備を入念にする必要があります。理解して盛り込まなければいけないポイントが増えるわけです。

作品はその年の記憶とともにずっと残るものなので、一つとして間違えたものを出すわけにはいかない。金額が安いからといって、適当に済ませることはできません。ですので予算が少ない場合、かける時間を少なくいかにポイントを絞って作れるかが勝負となります。クリエイターにとっては、お金が少ないから負担が減るということはないのです。

そうなると見積もりよりも先にまず、見知らぬもの同士がお互いを理解することがスタートとなります。自分がお手伝いすることで、良いものが生まれるかどうかを判断する時間です。それがない場合には、予算があっても制作することはできません。

お金というのは制約になってしまうことがあります。最終的に必要なものですが、特によさこいに関しては、そのポイントは最後で良いのではないかと思います。

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音楽を作るというのは、出来合いのものをショップで選んで買ってくるのとは違います。
お互いに望んで望まれてやれるかどうか。楽しんでできるかどうか、お祭りですからね。


2015 土佐的宴会風情

ι(´Д`υ)アツィー 高知の空気を思い出しつつ。

今や実家の福岡よりも頻繁に訪れるようになった高知ですが、この数日間の高知は全く別の街に変貌するのです。例えばこれ。キティちゃん on はりまや橋。 ん?IMG_5137

前夜祭は東京花火のメンバーたちと観戦してからの飲み〜。花火は今年しっかりと会場を回っていて「あぁ成長したなぁ」と思うわけですが、来年はもう一つ上を目指そうね!サポートいただいた関係者・スタッフ様、ありがとうございました。

本祭からは、東京花火2014、ぞっこん2014-2015と3つの作品で三味線を弾いていくれた聡っつあんが高知に足を伸ばしてくれました。
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ひろめでウツボのたたきをご一緒できたりして、これでもう来年のコンセプトもかなりいい感じじゃないかと思うわけです。アレ、早いかw さらには、国士のチャコちゃんの繋がりでお友達になったエマニュエルさん。ぞっこんメンバーに加えて濱長おかみといちむじんさんとの宴会ですわ!琴魚さんかつをさんの正調よさこい節はいつ見てもえいのぉ。

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全国大会では、華舞鬼蜂の飲み隊長とも一杯やれましたしね。

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やっぱり土佐はお酒が縁をつなぐ国だなぁ。そんな場所にまた来年楽しく行けるように、今日から少しずつ足を進めていきますよ!お祭り好きの皆さん、ありがとう、おつかれさまでした!


2015 國士舞双 ひとつの奇跡。

夏の風物詩というより夏のローテーション的な。そう、よさこいです。今年もいろんなドラマを見せてくれました。

今年は、國士舞双・ぞっこん町田・東京花火・華舞鬼蜂と4チームの曲を作らせていただいたわけですが、中でも今年の国士は一つエポック的な作品に仕上がっていました。曲と振りと衣装の話だけではなく、中心スタッフから一般の踊り子さん一人一人にまで、同じ目標、同じ意識が行き渡っているということは、そう簡単には無いことだと思うのですが、今年の国士にはそうならなければならない理由がありました。それは、この最後の練習の空気からも痛いほど伝わってきました。

それだけに、本祭二日間後の結果が例年と同じだったことが判明した時の、みんなの落胆ぶりは私の想像を超えていて、2008年から毎年、国士に音楽を作ってきて、その全てに同じような落胆を感じていた自分と重なる光景が、そこにはありました。同時に、一瞬道を誤ったかとも思いました。

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何もわからないところから参加して8回目。これだけ繰り返せば、もういい加減どこがツボなのかは理解しているつもりです。その中で最も正解に近いであろう内容を織り込んで、実際にやりきったけれども、結果は伴わなかった。もっと根本から、審査により適合するような解を求めるべきではなかったか。今まで一度たりとも、そんなことを思ったことはなかった自分が、ひるんだ瞬間でした。

全員の本気度がMAXだからこそ、そう思ってしまったのですが、ちょっと待てと。そこでグラついたら、今まで期待して踊ってきた歴代国士踊り子に、楽しみにしているファンに、もっと残念な思いをさせてしまう。

いつもの本祭打ち上げの席で、ひとしきり全員の顔を眺めた後に出た言葉は、正直に思ったことでした。わたしは、自分が正しいと思う目線で、今やらなきゃいけないことを常にやっている。それが審査員の理解を超えていることはあるかもしれない。だから、正直に謝りました。こんな本気の心意気を持った人たちに、目線を下げた作品を送り出すなんてできるわけが無い。

そんなことを言った気がします。

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翌日のラストの追手筋は土砂降りで、それでも見てくれている観客の皆さんと、最後の最後まで楽しんでいる姿に、お願いだからご褒美をあげて欲しいと。そう願わずにはいられませんでした。

その土砂降りのまま、獲りました。

國士舞双 二度目の武政英策賞受賞おめでとう!

3年前はまさかの受賞、今回は悲願の受賞。森田氏の笑顔と受賞後のみんなの「ヨォ〜はい!」の声だけで泣けてくるよ。すこしは貢献できたかなと思って、安堵の気持ちもあります。やっぱりVIPは踊り子のみんなだ!!!

今年の楽曲にボーカルで入っていただいた乃詠さん、三味線をいただいた三好のぶちかさん、本当にありがとうございました。

/// 8.16.2015 追記

思い返すと5年前の2010年。「最高のものができたなぁ」と書いてますが、今もそう思う。あの時点だからできた全てが入っててね、今やれと言われてもできない曲。そこから期せずして5年後に、これまでの「最高」が仕上がったのは偶然ではなかろう。2014年度のぞっこん町田、そして2015年度の国士舞双は、自分の中でも特別な作品です。

まだ目に見えない音だけの世界に、衣装の杉本さんが形と色をつけてくれて、踊りの千賀さんが動きをつける。それをみんなが踊ってくれた時だけ現れる世界、蜃気楼みたいに儚くとっても贅沢な"遊び"。

今年の国士がやり遂げなければならなかった目標とは、その遊びに命をかけている一人の男に一番の夢舞台を見せてあげること。阿波踊りモチーフの後に現れるデッカい元気玉に詰まったみんなの想いと同じだけ、音にも想いがこもってます。

そしてこの演舞ラストに、一度だけ纏を受け取って踊る姿。ストーリーが途切れなくて本当に良かった。ひとつの奇跡に感謝を。


2015春 in 高知

毎年恒例の高知出張。今年で8回目となる、国士舞双さんの制作セッション。1日目深い時間までレコーディングを行うのも恒例であります(汗

中日は丁度日曜日で、昼間にお散歩。

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まずは『小春食堂』さんでランチ。丁度外壁のお化粧中で、看板も気付きにくい感じだったけど、お席は満席。まだ新しいお店みたいだけど、確実に人気店のようです。サラダがイチゴのソースだったり、ラストのデザートは金柑と見た目も味も春でしたヨ!

BISTRO 小春食堂
高知市本町1-1-13 パークサイドテラス2F
lunch 11:30-15:00 dinner 18:00-22:00 〈水曜休〉

夏はよさこいのメイン会場となる追手筋のストリートで、江戸時代から300年続くという『日曜市』へ。
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予想外にいろんなものを連れ帰ってしまった。しっかりお酒もね。

肝心の制作の方も、これまでで一番納得がいくものに仕上がる予感がしてます。長く続けていると、山あり谷あり色んなことが起こるけど、人と人との結びつきは、その想像を超える結果をしばしば生み出してくれる。そんな楽しみをいつもありがとう。

帰ってきたら、東京は雨。

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てとこで早速続きに取り掛かりましょう。


天領のまち

昨年に引き続き、華舞~鬼蜂~さんレコーディングに岡山まで、と思ってたらちょっと行きすぎてしまったこちらは倉敷。この記憶力極小な自分が、もう三十年くらい前に来たのを覚えているのは、それだけ印象強かったのだと思う。
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『美観地区』という名称と共に整備が行き届いたこの一帯は、これでもか!という程に和を意識させる作りになってて、証券会社だって平屋です。しかしそこは由緒深い街。大原美術館のコレクションは、この街がただの観光地ではないことを否が応でも感じさせるだけの内容を誇っておりました。
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大原のこのタイルの色とっても好みだけど、もう一つ気になったのがこの炭の塀。

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城下町などでみかける黒い塀は「渋墨塗」という塗りで防腐や防虫効果があるそうなんだけど、焦がした板がそのまま塀になっているコレは「焼杉板」というそうな。しかしここまで炭化してるのは初めて見た。長持ちするらしいんだが、知恵だねぇ。うっかり触ると真っ黒なるんで、気をつけないとだけどw
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岡山名物"ままかり"のこちらはお寿司でんがな。

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そして、ビクターの犬?

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お洒落なカフェやお散歩コースがある街は色々増えていると思うんだけど、やっぱり歴史の重厚さの価値には勝てません。倉敷がより一層、落ち着きと風情を持った街になっていきますよう。そして、大原また行こうっと!


ぞっこんと根津神社

本年度のよさこい制作のトリは「ぞっこん町田'98」。4月に入って突如火がつき、このゴールデンウィークで一気に完成。

振りのチカさんと代表の三田村さん、そして三味の聡っつあん。これは完成図がみえてホッとしてる絵。
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その聡っつあんが根津神社のツツジ祭りで奉納演奏をするってので、ちょいとお出かけしました。
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今回のぞっこん制作で、邦楽のリズムを少し研究したのだけど、フレーズと呼応しつつ呼吸する流れのようなものがあって、これはそう簡単に表現はできないね。少しずつでもそのエッセンスは学びたいところ。
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つつじは、もう少しな感じだったので、ゆるり散策してたら発見。
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このきなこの飴がウマうま!夜は月宵名古屋公演でお世話になった友をおもてなし。
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そしてGW最終日。ぞっこんさんのスタートをしっかり見届けたところで、今年の制作終了、全ての作品が自分の手元を離れていきました。IMG_2293

ぞっこん・国士・東京花火、そして華舞鬼蜂。全てが全て個性的な仕上がりになったので、とっても満足なのです。完成を楽しみにしております!!