ずっとずっと、なんか行かなきゃと気になっていた場所へ。 ボランティアという志ではなく、ただ行って「寸志」をしてくるだけ、それだけでも行きたいと。 早朝のやまびこで発ち、仙石(せんせき)線へ乗り換え。列車は休日なのにたくさんの人であふれていました。 未だ不通箇所が長区間残る仙石線。普通に石巻まで切符を買うんだけど途中の「松島海岸」で一度降りてバスに乗り換えます。 駅交番の掲示板「前進松島」、お寺の住職の書。 大型バスに乗り換え「矢本駅」を目指す。 途中、隣に座っていたおじさまが"Do you understand English?"と。それまで外国人とも気づかずに座ってたんだけども、聞けばオーストラリアから震災の様子を見に来たのだとか。 それなら一緒に行こうということで意気投合。 海岸線近くを走るバスから外を見ると、激しく傷ついたまま全く手つかずの家が突然現れる。おそらくあの野蒜(のびる)駅の周辺なのだろうが、いま自分たちがいるその場所で起きた惨事のことを考えると、愕然となる。 一体、石巻はどれほど酷かったのだろう。これから向かう目的地のことを思ってちょっと不安になった。 ようやく石巻駅についてみると、とても落ち着いた日常にみえる。何がそんなに酷かったんだ?と疑問になるくらいの光景。駅前から普通にタクシーに乗って、市内が一望できるという「日和山(ひよりやま)公園」へ。 ここで、ちょっと現実が見える。 幸いにも今日はとても天気もよく、公園なので親子で遊びにきていたりと、とても和やかな雰囲気。 小腹がすいたねーと公園のお店で、"石巻焼きそば"と"みそおでん"を頂く。どちらもとても美味しいと喜んでもらってよかった。 彼は今日中に名古屋に行かなきゃというので、直通の高速バスを教えてあげてさよなら。おいらの拙い英語でも、なんとかかんとか案内できたかな。 いつかオーストラリアいけるといいな。